通話できる腕時計で子どもの公園デビューを見守りたい
こんにちは。クワイチです。
今回は、先日に自転車デビューを飾り、行動範囲が格段に広がった子どもの見守り用途として試してみたい通話可能な腕時計タイプの端末について、まとめてみました。
そもそも、何故に腕時計タイプを推しているかというと、公園で走り回って遊ぶ際に、よくある首からぶら下げるキッズケータイは邪魔だろうと思うし、木登りなんかやった日には首にストラップが引っかかったりして事故に繋がるんじゃないかと不安に思うからです。
実際に、公園で遊んでいる間はずーっと自転車のカゴにキッズケータイを入れっぱなしにしている、という話も聞きました。
というわけなのですが、いざ探してみると、それ単体で通話できる腕時計タイプの端末というのは選択肢が非常に少ないことに気づきます。
4G通話SIM対応腕時計は3択
2021年2月現在、子どもの見守り用途として使える4G通話SIM対応の腕時計端末は「Apple Watch」、「OAXIS myFirst Fone」、「QISHUO Kids Smart Watch」の3択です。
Apple Watchについては、子どもがApple Watchだけで電話をかけたり、メッセージを送信したりするには、親がiPhoneユーザーかつ大手3大キャリア契約である必要があり、また、対応する機種は「SE」と「Series6」のセルラーモデルに限られます。
Apple Watch SE Cellular
Apple Watch Series6 Cellular
SEとSeries6の違いは…
Apple Watch Series 6だけの機能としては血中酸素ウェルネスアプリ対応、心電図アプリ対応、常時表示Retinaディスプレイなどがあります。
血中酸素ウェルネスアプリを使えば、血中に取り込まれた酸素のレベルを手首から測定して、全体的なウェルネスの状態を知ることができます。
心電図アプリでは第I誘導心電図に類似した心電図を作成できます。常時表示Retinaディスプレイは、手首を上げたりディスプレイをタップすることなく、時刻や情報を見ることができる機能です。
Apple Watchは格安SIM非対応
先にも触れましたが、Apple Watch のGPS+Cellularモデルが使えるのは、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクのいわゆる大手3キャリアのみで、現時点では格安SIM(MVNO)では使うことができません。
残念ながら、僕は楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT V)なので使うことができません。
Oaxis myFirst Fone R1
Oaxis(オアキシス)は、デザイン性の高いカメラや電子スケッチ端末などの子供向けのIOT機器を製造するシンガポールに拠点を置くブランドです。
「myFirst Fone R1」は4G LTE通信サービスを提供している音声・データ通信用SIMと専用アプリを使うことで、親のスマホとリアルタイムでのビデオ・音声通話が可能です。
「myFirst Fone R1」の主な機能
- GPS追跡機能
- セーフゾーンエリア(設定したエリアから出ると、管理者アプリに通知)
- クラスモード(マナーモード)
- ビデオ・音声通話
- 写真撮影
- ボイスメッセージ・絵文字(相互)
- テキストメッセージ(管理者アプリのみ)
- 遠隔再起動・ビデオ通話禁止・電源オフ禁止機能
- デバイス外れアラーム(腕から時計を外すと管理者アプリに通知)
と、かなり多機能です。価格は2万円ほどでApple Watch GPS+セルラーモデルのエントリー価格が3万5千円くらいなので比較すると1万5千円ほど端末価格を抑えることができます。
動作確認済みSIMカード
「myFirst Fone R1」の動作確認済みのSIMカードは以下のとおりです。(価格はすべて税込)
- IIJmio ミニマムスタートプラン 3GB Dプラン 音声通話(月額1,760円~)
- IIJmio ミニマムスタートプラン 3GB Dプラン データ通信(月額990円~)
上記のOaxisによるテスト済みプランが推奨となっていますが、それ以外にも下記が対応SIMとして公表されています。
「myFirst Fone R1」対応SIMリスト
- Biglobe 3GB タイプD 音声通話(月額1,760円~)
- Biglobe 3GB タイプD データ通信(月額990円~)
- MINEO 5GB D、Sプラン 音声通話(月額1,518円~)
- MINEO 5GB D、Sプラン データ通信(月額1,265円~)
ちょっと謎だが価格は安い「QISHUO」
QISHUOは1万円ほどで買える安さが魅力ですが、どこを探してみてもメーカーの公式サイトがなく謎めいています。「QISHUO」の読み方さえもわかりません。
QISHUO LT-05
QISHUO LT-21
QISHUO LT-25
「LT-05」「LT-21」「LT-25」の主な機能
- GPS追跡機能
- アラートエリア(設定したエリアから出ると、管理者に通知)
- ビデオ・音声通話
- ボイスメッセージ
- テキストメッセージ
- ワンタッチでSOSを発信
- リモートモニター
- IP67防水
- 懐中電灯機能(LT-05、LT-21のみ)
- 体温計測機能(LT-25のみ)
QISHUOの現行ラインナップは機能的にはほぼ同等のようです。Amazonで販売している業者さんがカスタマーの問い合わせに対して以下のように回答しています。
質問 Lt05 lt21 lt25の違いは何ですか 回答 お世話になります。 Lt05とlt21の違いは形、また文字盤の画像はLt21がLt05より2,3個多いです。機能的には違いがありません。 lt25は体温計測機能がありますが、計測数値は専門の体温計レベルではありません。懐中電灯機能がございません。Lt21とLt05懐中電灯機能があります。 またよろしくお願いします。
「QISHUO」推奨SIM
- OCNモバイル 3GB 音声通話(月額税込1,628円~)
- nuroモバイル Sプラン(D) 2GB 音声通話(月額税込1,540円~)
Amazonの商品ページにはOCNモバイル、nuroモバイルのnanoSIM推奨とあり、楽天モバイル、UQモバイルのSIMには非対応と記載がありますが、メーカーが動作確認テストをしているわけではなく、あくまでユーザーから寄せられた情報を元にしているようです。
以上、通話可能な腕時計タイプの端末について、まとめてみました。
子どもを狙った不審者の出没情報を目にすることが多くなってきました。内容は声かけ、つきまとい、痴漢行為、下半身露出、暴行などさまざまです。
子どもとの通信手段の確立は、そういった事から子どもを守る一助なり得ると思いますので急いで準備したいと思います。
本記事が参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。