俺の責務を全うする Written by Kawhichi

2023年4月1日から適用される国内バスケットボールルールの主な変更点を網羅的にまとめました

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2023年4月1日から、国内で適用されるバスケットボールのルールについて、主な変更点を解説したJBAの動画の内容をざっくりとまとめました。

2023年4月1日国内適用 バスケットボール競技規則主な変更点

ユニフォームについて

  • 背面の番号の高さは16cm以上とする
  • 前面の番号の高さは8cm以上とする
  • ユニフォームに広告や商標、ロゴマーク等をつける場合は、番号から4cm以上離れていなければならない

【補足】国内大会においては大会主催者の考えにより変更することができる。

概要

ユニフォームに記載する番号の大きさと、広告や商標、ロゴマーク等をつける場合に番号から離す間隔に関する変更です。

背面の番号の高さは20cm以上から16cm以上に、前面の番号の高さは10cm以上から8cm以上に、また広告や商標、ロゴマーク等をつける場合に番号から離す間隔は5cm以上から4cm以上に、それぞれ変更となります。

「新しいユニフォームを作る際などには、適切に対応しましょう!」

終了間際のファールについて

  • 各クォーターやオーバータイムの終了間際にファウルが宣せられた場合、審判は残りの競技時間を決定する。ゲームクロックには最低でも0.1秒が表示される。

概要

クォーターもしくはオーバータイムの終了間際にファウルが宣せられた場合の取り扱いに関する変更です。

審判はそのファウルが競技時間内に起きたかどうかを判断することがルール化されました。

審判が「ファウルは競技時間の終了より先に起きた」と判断した場合、たとえ短い時間でも競技時間が残っている必要があり、試合はゲームクロックに少なくとも0.1秒以上を表示して再開されます。

これに伴い、プレーのインターバルが始まる前にゲームクロックに0.0秒を表示した状態で、誰もリバウンドの位置に着かずにフリースローを行うことはなくなります

審判が「ファウルは競技時間が終了した後で起きた」と判断した場合、そのファウルはアンスポーツマンライクファウル、テクニカルファウルもしくはディスクォリファイングファウルで、後に続くクォーターやオーバータイムがない限り、競技時間の終了後に起きたものとして、なかったものとみなされます。

ゲーム開始時の攻撃するバスケットについて

  • 前半は自チームのチームベンチの前のバスケットを相手チームのバスケットとして攻撃を行う。
  • ゲーム前のウォームアップを自チームのベンチ前のハーフコートで行う。

概要

チームが攻撃するバスケットと、ゲーム開始前のウォーミングアップを行うバスケットに関する変更です。

スコアラーズテーブルからコートに向かって左側のバスケットは相手チームのバスケットとなり、自チームは前半そちらのバスケットを攻撃することになります。

またゲーム開始前のウォームアップを自チームのチームベンチ前のハーフコートで行うことになります。

ジャンプボール後のポゼッションアローについて

  • ジャンプボールのあと、最初のライブのボールのチームコントロールを得られなかったチームが、最初のオルタネイティングポゼッションのスローインの権利を得る。

概要

ゲーム開始のジャンプボールの後に、オルタネイティングポゼッションアローが示す方向に関する変更です。

これまではゲーム開始のジャンプボールの後でオルタネイティングポゼッションアローがどちらのチームを示すかは、いずれかのプレーヤーがコート上で最初にライブのボールをコントロールするまでは確定しないルールでした。

例えばジャンパーに弾かれたボールが誰にもコントロールされないまま直接アウトオブバウンズになった場合、スローイン行うプレーヤーがボールをコントロールしているにもかかわらず、ポゼッションアローの向きは確定しませんでした。

今回の変更により、ゲーム開始のジャンプボールの後でのポゼッションアローは、ライブのボールを最初にコントロールしたチームの相手チームの方向を示されることになります。

これにより、先の例ではアウトオブバウンズの後にスローインを行うプレーヤーにボールが与えられた時点でポゼッションアローの向きが定まることとなり、誤った方向を示してしまうことがなくなります。

ライブの意味を再確認しておきましょう!」

スローインファウルの制定

  • ゲーム残り2分以下でアウトオブバウンズからスローインするときに、まだボールが審判あるいはスローインを行うプレーヤーの手にある間に、ディフェンスのプレーヤーが起こすパーソナルファウルを「スローインファウル」とする。

概要

第4クォーターや各オーバータイムにおいて、残り時間が2分以下のとき、スローインを行うプレーヤーの手からボールが離れる前に起きたディフェンスファウルに関する変更です。

これまではアンスポーツマンライクファウルが宣せられていましたが、今回の変更によりパーソナルファウルとして扱う事となり、その罰則として1本のフリースローがファウルをされたプレーヤーに与えられ、ゲームはファウルが起きた場所に最も近い位置からファウルをされたチームのスローインで再開されることになります。

これに伴い、アンスポーツマンライクファウルのクライテリア(判定基準項目)は5つから4つに減ることとなります。

今回の変更によって、ファウルを宣せられた接触そのものはスポーツマンらしくない接触ではないにも関わらず、自動的にアンスポーツマンライクファウルを宣することとなっていたこれまでのルールに対して、罰則が緩和されます。

しかし、同じ状況であっても、接触そのものが過度に激しいものなど、他のクライテリアに照らしてアンスポーツマンライクファウルに該当する接触に対しては、これまで通りアンスポーツマンライクファウルが宣されます。

「チームファウルが5回目以上でもフリースローは1本だけです!」

クリアパスのアンスポーツマンライクファウルについて

  • 速攻などでバスケットに向かっているプレーヤーへパスされたボールが空中にある状況において、ファウルがなければそのボールをコントロールできた状況をアンスポーツマンライクファウルの該当条件として追加

概要

アンスポーツマンライクファウルのクライテリア(判定基準項目)の1つである「クリアパスプレーヤー」に関する変更です。

相手チームのバスケットに向かって進行しているプレーヤーに向かってパスされたボールが空中にある状況において、ファウルがなければそのボールを本来コントロールできた状況など、実際はアンスポーツマンライクファウルに該当すると判断できるものを条件として追加することになり、その判定がゲームの中でより受け入れられやすいように変更されます。

審判シグナルの追加

  • イリーガルシリンダー
  • ゴールテンディング/インタフェアレンス
  • ヘッドコーチチャレンジ

概要

イリーガルシリンダー


出典:AEEB

ゴールテンディング/インタフェアレンス


出典:AEEB

ヘッドコーチチャレンジ


出典:AEEB

以上が、2023年4月1日から国内で適用されるバスケットボールルールの変更点のサマリーです。

IRS(インスタントリプレーシステム)関連の内容は、わたしの現場では必要ないため、割愛しました。

今回のルール変更により、よりスムーズでわかりやすいゲームが期待できます。